25年ほど前、廃棄物業界の仲間から聞いた忘れられない話があります。バキュームカー、いわゆる便所屋さんの商売のコツについてです。
汲み取りを終えた業者が「今日は120リットルでした」と告げたとき、家主は「はい」と答えるしかありません。タンクの中に吸い込まれた「ブツ」の量を、後から正確に測り直す人などこの世にいないからです。もし正解が40リットルだったとしても、業者が120と言えば、それがそのまま請求書の数字になる。
この「吸ってしまえば検証不能」という構造こそ、ゴミ商売が古くから持つ「負の魔力」です。誰も中身を確認したくない、早く片付けてほしいという客の心理を突き、情報の非対称性を利用して利益を最大化する。この25年前の笑い話のようなエピソードは、実は現在の最新リサイクル利権を読み解くための、最も重要な教科書なのです。
誓約文
本記事は、独自の現場視点と公的データに基づき、公共の利益に資する誠実な分析であることをここに記します。


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