伊勢崎市ISECA(イセカ)の不親切なPDFに潜む閉鎖性。情報公開件数が太田市の7分の1という異常事態

地域経済レポート

群馬県内の人口ランキングにおいて、不動のトップ2である高崎市と前橋市。その背中を激しく追い、三位の座を懸けてデッドヒートを繰り広げているのが太田市と伊勢崎市です。最新の人口動態を見れば、太田市が約22.3万人、対する伊勢崎市が約21.1万人です。その差はわずか1万人強という、まさに鼻の差のライバル関係にあります。しかし、この三位争いの裏側で、行政が市民に向き合う姿勢、つまり情報の透明性には絶望的なまでの閉鎖的格差が存在しています。

現在、伊勢崎市が推進している地域通貨、ISECA(イセカ)。その利便性を左右するはずの公式サイトを確認すると、利用可能店舗リストは検索性の著しく低いPDF形式で公開されています。しかも、一部の情報が読み取りにくい、いわば閉鎖的な墨塗りに近い不親切な仕上がりです。デジタル地域通貨という最先端の仕組みを謳いながら、その入り口となる情報提供がこれほどまでにアナログで閉鎖的なのは、市民や加盟店に対する甘えではないでしょうか。

この閉鎖的な体質を裏付ける、驚愕の公的なデータがあります。群馬県主要4都市における情報公開制度の実施状況(令和5年度確定実績)を比較すると、伊勢崎市の異様さが浮き彫りになります。

最新の公表統計によれば、各市の公開請求件数は以下の通りです。 高崎市は668件、太田市は509件、前橋市は約450件、そして伊勢崎市はわずか76件です。

人口規模がほぼ同等、かつ三位を争うライバルである太田市と比較して、伊勢崎市の請求件数はわずか7分の1以下です。県庁所在地である前橋市すら上回る太田市の509件という数字に対し、伊勢崎市の76件という数字はあまりに少なすぎます。これを見ると、伊勢崎市は事実上、情報公開を受け付けていないに等しい状態だと言わざるを得ません。これは伊勢崎市民が行政に関心を持っていないのではありません。行政側が情報を得にくくさせている、あるいは役所が言わせない空気を作っているという閉鎖的な構造に原因があります。

実際、太田市が専用の電子申請ポータルを整備し、スマホ一台で24時間いつでも公文書開示を請求できる開放された環境を構築しているのに対し、伊勢崎市の導線は極めて不親切です。公式サイト内のリンクは整理されておらず、以前のページが更新された際に適切な誘導がなされない、いわば情報の迷路と化しています。市民が情報を求めてアクセスしても、行き止まりの壁に突き当たるのです。このたどり着かせない不親切さこそが、伊勢崎市が抱える閉鎖性の正体です。

さらに、開示決定がなされたとしても、伊勢崎市の場合は約40パーセントにあたる30件が部分公開、つまり肝心な部分を隠した黒塗り状態での開示となっています。この、とりあえず隠す、見せないという閉鎖的な姿勢は、ISECA(イセカ)の店舗リストを探しにくいPDFで平然と放置する、マジックインキで塗りつぶすような無神経さに直結しています。

デジタル通貨、ISECA(イセカ)の導入という華やかな施策は、行政の透明性という土台があってこそ輝くものです。しかし現状の伊勢崎市は、情報の迷路を作り、閉鎖的なPDFという高い壁を築き、市民を遠ざけています。三位の座を争うライバル太田市がデジタル化の恩恵を市民に還元し、オープンな行政を突き進む中で、伊勢崎市のこの閉鎖性は致命的な遅れと言わざるを得ません。

高崎市民の視点から見れば、この隣接自治体間の格差はあまりに不健全です。伊勢崎市が三位のプライドを持ち、真に市民のためのデジタル化を目指すならば、一刻も早く閉鎖的な墨塗りPDFや情報の迷路から脱却すべきです。情報が隠され、探しにくい街に、明るい未来は訪れません。

誓約文

本記事は、独自の現場視点と公的データに基づき、公共の利益に資する誠実な分析であることをここに記します。

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