隣町とPayPayが証明するISECAの異常。14.4億円を投じて「砂利道」を造った犯人は誰ですか

ISECA攻略

地域決済システムの導入において、先行事例の存在は本来、成功への最短ルートを示す道標となるはずです。しかし、今回の伊勢崎市ISECAが露呈させたのは、これら安定自治体とは対極にある「突出した異常事態」でした。

ここで、冷静に予算の内訳を直視すべきです。伊勢崎市が本事業に投じた予算総額は14.4億円です。ですが、その内、実際に市民の手に渡る還元原資は、ちょうど半分の7.2億円に過ぎません。残りの7.2億円という膨大な血税は、システムの構築費や事務手数料、そして運営企業の利益として、市民の預かり知らぬ場所へと消えていくのです。

特に現場で感じるのは「確認」という名の精神的なコストです。高崎や前橋でPayPayを使う際、わざわざ「PayPay使えますか?」と聞く人は稀でしょう。街中の至る所に貼られたお馴染みのステッカーが、無言のままに信頼と利便性を証明しているからです。対して独自通貨であるISECAはどうでしょうか。レジに立つ度に「これ、使えますか?」と店員に確認し、相手の反応を窺わなければならない。この「確認しなければ使えない」という心理的なハードルこそが、行政が15億円近い血税を投じて造り上げた「砂利道」の正体なのです。

行政が多額の予算を割いて一から加盟店を募集し、説明し、管理し続けなければならない非効率。既存の「高速道路」がすぐ横にあるにもかかわらず、わざわざ市民の血税を使って一から不便な砂利道を舗装し、その維持費を特定企業に支払い続ける。この異常な公金運用の在り方を、私たちは黙認して良いはずがありません。隣町ができる当たり前の効率化を放棄し、なぜ伊勢崎市だけがこれほどまでに高コストな仕組みに固執したのでしょうか。

県内を見渡せば、太田市の「OTAポイント」や沼田市の「tengoo」など、同システムを導入しながらも身の丈に合った運用で安定している自治体は存在します。しかし伊勢崎市は、決算期に合わせた「50%還元」という劇薬を大量投下し、セブン銀行ATMを全国に開放して資金を吸い上げながら、出口である現場をパニックに陥れました。

カインズなどの主要な加盟店においてさえ、操作負担を強いる不自由さの裏で、還元額と同等の7.2億円が特定企業の利益に変わっています。市民の利便性よりも、行政の「手柄」としての数字と、特定企業への公金還流を優先した設計ミス。その代償を払わされているのは、他でもない伊勢崎市民なのです。

私たちは、この不自由さが必然ではなく「人災」であることを直視すべきです。手数料という名の血税が、どの企業の、どの四半期の利益に変わっているのでしょうか。その真実を追求することこそが、現場を走る表現者としての責務であると確信しています。


■ 誠実な誓約文

私は、一納税者として、本記事が公共の利益に資するものであることを誓約します。伊勢崎市の予算14.4億円の使途と、加盟店開拓・維持に伴う非効率性を客観的に分析し、還元額と同額の経費が発生している構造を、現場の一次情報に基づき論理的に指摘するものです。特定の個人や組織への根拠なき誹謗中傷を目的とせず、公金使途の透明性と運用の効率性を問う、誠実かつ正当な論評であることをここに宣言します。

本記事の執筆にあたり、事実関係の確認には万全を期していますが、万が一内容に誤りや、プラットフォームのガイドラインに抵触する箇所があれば、謹んで修正させていただきます。お手数だが、過ちがあった際はご指摘いただきたいと存じます

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