高崎市民が見た「伊勢崎市役所」のデジタル化、その絶望的な遅れと矛盾
1. 調査の原動力は、拭いきれない理不尽さへの疑問
私が今回、わざわざ手間をかけて周辺自治体の状況を調査したのには、明確な理由がある。私は高崎市民として、日頃から高崎市の行政サービスの利便性を享受している。しかし、隣接する伊勢崎市におけるISECA(イセカ)の運用実態を見ていく中で、到底納得できない理不尽さを数多く感じざるを得なかった。
記憶に新しいのは、セブン銀行でのチャージを巡る大混乱だ。システムがパンクし、利用したい市民が振り回されながら、行政側からは納得のいく説明もフォローもなかった。 「市民には脆弱なデジタル化を迫る一方で、行政自らの手続きは、なぜここまで不透明で、アナログに固執しているのか?」 この歪みを解明するため、事実データを白日の下に晒す必要があると考えた。
2. 周辺自治体との比較で浮き彫りになる伊勢崎市の現在地
伊勢崎市がいかに陸の孤島のようにアナログに固執しているか、周辺自治体と比較すれば一目瞭然だ。
▼ 高崎市
- 電子申請・決済:対応済み
- 情報公開請求:オンライン可能 (クレジット・PayPay等可)
▼ 前橋市
- 電子申請・決済:対応済み
- 情報公開請求:オンライン可能(手続きが非常にスムーズ)
▼ 太田市
- 電子申請・決済:対応済み
- 情報公開請求:オンライン可能(デジタル化に積極的)
▼ 本庄市
- 電子申請・決済:対応中
- 情報公開請求:オンライン可能(標準的な対応)
▼ 伊勢崎市
- 電子申請・決済:未対応
- 情報公開請求:原則窓口・郵送のみ
3. ISECAを推進する前に、改善すべき「優先順位」がある
国(デジタル庁)が掲げる「デジタル・ガバメント」の原則では、オンラインで手続きが完結するデジタルファーストは今や自治体の標準である。
しかし伊勢崎市はどうだ。市民にはISECAというデジタル通貨の利用を強引に推し進め、スマホ決済を推奨している一方で、行政自らの情報公開請求などは窓口対面や現金決済という、前時代的なアナログ対応を頑なに続けている。
新しいデジタル通貨を宣伝することに躍起になるよりも、まずはこうした行政手続きの根本的な遅れを改善するのが先ではないか。市民に利便性を説くのであれば、まずは自らの足元にある不便な壁を取り払うべきである。
4. 私は情報公開請求で、ISECAの正体を暴く
伊勢崎市で情報公開を求めるには、いまだに平日の昼間に市役所の窓口まで出向き、紙を提出し、受け取り時にも窓口で1枚10円のコピー代を現金で支払うというアナログ工程を強いられる。資料が100枚あれば千円の出費だ。行政の透明性を知るために、市民は仕事を休み、金を払わなければならない。
私はあえてこの手段を用い、ISECAのシステム選定や契約内容、セブン銀行パンクの裏側を徹底的に調べ上げる。行政が隠そうとする1枚10円のアナログなカーテンを、事実の積み上げによって剥ぎ取っていく。

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